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 帰路
2008.12.05(Fri)

前にも言ったと思うが、俺は都内では断トツで新宿が好き。
新宿の玄関ともいうべきJR東口前から既に伺えるのだが、映画監督リドリースコットが演出したようなあの混沌としたあの町並み。一見洗練されているようでところどころ野暮さがあり、いたるところに欲が裸で横たわっている。
浪人時代も代々木の某予備校から徒歩で通った。

俺の下宿先からは、電車で30分ぐらいと割と近場なので機会があればいく。何しに行くかといえば、映画を観たり、あのでっかい本屋へ行ったり、ゲーセンにいったり、たまに伊勢丹いったり、まあ普通の人と然程変わらない目的だ。
昨日も、「デスレース」というB級映画を観に行った。トレーラーを観て「バトルランナー」に似たアホらしさを期待していったら、まさにそのような感じで、個人的にはかなりお薦め。映画の話はさておき、キノクニで就活本を一通り見てうんざりしたあと、ゲーセンに向かった。途中、腹が減っていたのでチェーン店でカレー屋で食事をすることにした。前から思っていたのだが、新宿はカレーのチェーン店が多くないか?新宿に限ったことではないかもしれないが、実家、下宿先、大学近辺と近場にないだけに、そう感じ、新宿でてっとり早く食事をするときはなんとなく入ってしまう。
カレーキッチンという店に入ったのだが、松屋に似たシステムで、店内の構成もそんな感じだった。皆、からあげをのっけたり、福神漬けを盛ったりして思い思いのカレーを楽しんでいたが、俺はその日に限って、なぜか一抹の虚しさを感じた。土地柄か、客のほとんどがくたびれたサラリーマンやフリーター風の若者、ギャル男等の一人客が占め、店内は往年のJPOPのヒットソングが流れていた。時折、スプーンが皿に触れる音が聞こえ、おそらくBGMが無かったらもっと陰気な空間になっていただろう。
大手牛丼チェーンの松屋で食事しているときもそういった虚しさが多少あるのだが、カレー屋のチェーン店はさらに際立っているように思える。なぜなら、カレーは家庭的なイメージを喚起させるにふさわしい料理で、どうしても家族で食べる絵が浮かぶ。どこを見ているのだか分からないようなうつろな目で、一人黙々とカレーを口に運ぶ姿は、滑稽ではないか?食事後に必ずペーパーで口まわりを拭くのも、作業めいていてなんだかおかしかった。

食事後、ゲーセンへと足を運んだが、妙に気が萎えていたので帰宅することにした。
なんでかって言われたら、たぶんカレー臭かったから。

japandeep.com

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