Japanese Drink
「やぁ、ジョディー。日本の生活には慣れた?」
「そうね、、だいぶ慣れたけど、私、どうも日本の飲み物にはまだ抵抗があって。特に、ミルクティー。あれ、甘すぎない?」
「うん、市販のミルクティーは甘すぎる。リプトンなんて余りに甘くて、調子の悪い歯に致命的なダメージを与えてる。」
「日本に来たとき、「リプトン」という商品名の、ミルクティーとは違った飲み物があるのかと思ったぐらい。」
ジョディーはそう言って、ジョージアのフタを何の造作もなく開け、一飲みすると、霧状に吹いた。探偵物語の松田優作並に。
「fuck!コーヒーもダメね。・・・日本ではペニスの味も甘いの?」
Deep Akihabara
タケシはジョディーを誘って、週末の秋葉原に出掛けた。
「ここが日本の電気街、秋葉原さ。といっても、今はオタクの街だけどね。」
「オタク、聞いたことがあるわ。アニメやマンガの好きな人達のことよね?」
二人はアニメイトやゲーマーズ、その他マニア向けの店に行って、ジョディーはエグいエロマンガコミックを、タケシはお目当ての同人誌を買って大いに楽しんだ。
「おかしいわね。」
「どうしたんだい?ジョディー。」
「さっきから、女性を一人も見かけないの。アキハバラには、女の人は絵の中にしかいないの?」
Happy Ending
ジョディーとタケシは、原宿の竹下通りを歩いている。
「凄い人ね、何かのカーニバルなの?」
「違うよ、いつも休日はこんなものさ。はぐれると困るから、ほら、僕の手を取って。」
タケシは、ただ案内を頼まれただけなのに、金髪美人と付き合っている気分であった。
「タケシ、手、アッタカイ。」
ジョディーは、照れたのか、日本語がカタコトになった。
二人はカップルのように寄り添い、竹下通りを歩く。
タケシの頭の中には、ドラクエ5の結婚が頭に浮かんでいた。ビアンカと結婚すると、金髪の子供が生まれてかっこいいぜ。昔、そう友人に言われてしかたなくビアンカを選択したものだった。
しかし、今、彼は付き合ってる日本の彼女をさしおいて、進んで金髪を選んだのだ。
しばらく歩くと、図体のでかい黒人が、客引きをしていた。
「ソコノオニイサン、apeアルヨ。・・・オゥ、ジョディー!コンナヤツト何シテルンダ?」
その黒人はジョディーとタケシを引き離した。タケシは
「Exusecuse me!」
と言ったが、黒人は構うことなく英語でまくし立てた。
「てめぇ、俺の女とどういう関係だ。答え次第では、貴様をゆるさねぇ!」
黒人の着ているTシャツのapeが、こころなしか間抜けに見えた。
タケシは慎重に、英語でこう言った。
「彼女に日本のガイドを頼まれまして、こういった次第であります、はい。」
「じゃあ、手握る必要はねぇな!俺を騙そうたってそうはいかねぇ。俺の国じゃ人を騙すのは一番の罪だぜ。」
そういうと、黒人はタケシの胸倉を掴んで、思いっきり殴り倒した。
「これぐらいで勘弁してやる。」
ジョディーは、倒れているタケシに近寄り、手を握った。
黒人のパンチは相当効いたのか、タケシは、ぐったりして、顔が青ざめていた。
誰かが呼んだのか、救急隊がすぐに駆けつけた。
「大丈夫ですか?」
「タケシ、手、ツメタイ。日本人は手が冷たくなると死ぬんだわ。」
ジョディーは、救急車の中でも、タケシの手を握り続けた。
感想:今回のは、しんどかったです。
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